定量分析と定性分析の違い
定量分析とは、PER・PBR・ROE・売上高成長率など、財務諸表や株価から算出できる数値をもとに 企業を評価する分析手法です。一方、定性分析とは、企業の事業内容やビジネスモデル、競争優位性、 経営者の姿勢、企業文化といった、数値だけでは表しにくい要素を読み解く分析手法とされています。
なぜ定性分析が重要とされるのか
決算数値は過去の結果を反映したものであり、将来の事業環境の変化やリスクをすべて織り込んでいる わけではないという考え方があります。そのため、なぜその数値が生まれているのか、その背景にある 事業構造や強みが今後も続きそうかといった点を理解する手がかりとして、定性分析が用いられることが あります。
定性分析で確認される主な観点
一般に、事業内容やビジネスモデルの理解、競合との比較における強み・弱みの把握、経営者や 企業文化の確認、業界動向や成長テーマとの関連性の確認といった観点が挙げられます。それぞれの 観点については、本カテゴリの各記事で詳しく整理しています。
定性分析と定量分析を組み合わせる考え方
定性分析は主観的な判断が入りやすく、分析する人によって評価が分かれることも少なくありません。 そのため、PERやROEなどの定量的な指標とあわせて確認し、多角的な視点から企業を理解しようとする 姿勢が大切であるとされています。定性分析はあくまで理解を深めるための一つの視点であり、 将来の株価や業績を保証するものではない点にも留意が必要です。
