損益計算書の6つの利益とは

損益計算書には、売上総利益から純利益まで段階的に示される複数の利益概念があります。それぞれが示す意味を整理します。

売上総利益(粗利)

売上高から売上原価を差し引いたもので、商品やサービスそのものの収益力を示すとされています。 いわゆる「粗利」にあたり、利益率(売上総利益÷売上高)は業種によって水準が大きく異なります。

営業利益

売上総利益から、人件費や広告宣伝費などの販売費及び一般管理費を差し引いたものです。本業でどれ だけ稼ぐ力があるかを示す指標として重視されることが多いとされています。

経常利益

営業利益に、受取利息や支払利息、為替差損益など本業以外の経常的な損益(営業外損益)を加減した ものです。財務活動も含めた企業の継続的な収益力を示すとされ、日本独自の利益概念として重視される ことがあります。

税引前当期純利益・当期純利益

経常利益に、固定資産売却損益など一時的・臨時的な損益(特別損益)を加減したものが税引前当期純 利益、そこから法人税等を差し引いたものが当期純利益(最終利益)です。当期純利益は株主への配当 原資や1株当たり利益(EPS)算定の基礎となる利益で、最終的な経営成績を示す数字として位置づけ られています。

本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の投資手法・銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。 投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断と責任で行ってください。

よくある質問

投資判断ではどの利益を重視すればよいですか?
目的によって異なるという考え方があります。本業の収益力を見るなら営業利益、財務コストも含めた総合的な収益力を見るなら経常利益、最終的な株主への還元原資を見るなら純利益、というように、確認したい視点に応じて使い分けることが参考になります。
営業利益と経常利益が大きく異なる場合、何を確認すべきですか?
営業外損益の内訳(支払利息や為替差損益、持分法投資損益等)を確認することが参考になります。差異が大きい場合、その要因が一時的なものか継続的なものかを確認する視点が挙げられます。