棚卸資産・売掛金の水準の見方

貸借対照表に計上される棚卸資産(在庫)や売掛金の水準は、企業の事業実態を読み解く手がかりの一つとされています。基本的な見方を整理します。

棚卸資産(在庫)とは

棚卸資産とは、企業が販売するために保有する商品・製品や、製造途中の仕掛品、原材料などのことです。 貸借対照表上は流動資産の一項目として計上されます。在庫は将来販売されて売上・利益に貢献する一方、 保管コストがかかるほか、売れ残れば評価損が発生するリスクもあります。

売掛金とは

売掛金とは、商品やサービスを販売した際に、まだ代金を回収していない未収金のことです。信用取引が 一般的な企業間取引では通常発生するものですが、回収が長期化・滞留すると資金繰りに影響を与える 可能性があるとされています。

売上の伸びとの比較で確認する視点

棚卸資産や売掛金の増減額を、売上高の増減と比較して確認する視点が参考にされることがあります。 売上の伸び以上に在庫や売掛金が増加している場合、販売不振による在庫の積み上がりや、取引先の 支払い状況の悪化などが背景にある可能性も考えられるため、決算資料の説明を確認することが挙げ られます。

回転期間という考え方

棚卸資産や売掛金の水準を売上高と比較する指標として、「棚卸資産回転期間」「売上債権回転期間」 といった考え方があります。これらは在庫や売掛金が売上高の何か月分に相当するかを示すもので、 同業他社や過去の推移と比較することで、水準の変化を確認する材料になるとされています。

本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の投資手法・銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。 投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断と責任で行ってください。

よくある質問

在庫が増えるのは常に悪いことですか?
一概には言えません。需要増加を見込んだ積極的な仕入れである場合もあれば、販売不振による滞留在庫の場合もあります。売上の伸びと在庫の伸びを比較するなど、背景を確認する視点が参考になるとされています。
売掛金の回収状況はどこで確認できますか?
貸借対照表の売掛金の推移に加え、有価証券報告書等に記載される場合がある年齢調べ(滞留状況)等の情報も参考になります。売上高に対する売掛金の水準を売上債権回転期間として確認する方法もあります。